「木裏」と「木表」
何にでも表と裏があるように、木にもやっぱり「表」と「裏」があります。文字通り、木の表側を「木表」、裏側を「木裏」と言います。
木表とは、樹皮に近い方の面をさし、木裏とは、木の中心に近い方をさします。この木表と木裏、使い方を間違えると、とんでもないことになってしまいます。
木を一枚の板にした場合、水分が抜けていくにつれて、木表側に反るように、図の左下のように木に変形が生じます。これは水分状態や、方向によって異なる収縮率をもつ木の特徴です(割れや反りについては次回!)。
フローリングに使っても、階段の板に使っても、このような変形は起こります。だから、この変形を起こさせないために、「反り止め」という加工を施してみたり、木材の乾燥具合を気にしたりと、製材所もかなりの気を使っています。
ただ、それ以前に、表と裏を間違って使ってはいけないんです。
例えば、右下の図のように、「敷居」も「鴨居」も、木表側が室内側を向くようにとめつける必要があります。左側の反りの図を見てもらえると分かるかと思いますが、反りを抑えつける方向で留めつける必要があるのです。もし逆に使ってしまうと、反りが発生し、木が室内側へ膨れてきてしまい、建具の開閉ができなくなります。
こんな小さな、いわば「面倒くさいルール」が、木にはたくさんあります。このあたりが、今の家づくりの中で敬遠され、使われなくなってきているのかもしれません。
でも、「面倒くさい」以上に利点があるのが、木材や自然素材だと思っています。
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