「辺材」と「心材」
写真の丸太を見て下さい。
これは「杉」の丸太ですが、色の白い部分と、赤い部分がありますよね。
この赤い部分を「心材(しんざい)」、白い部分を「辺材(へんざい)」と呼びます。
さて、何が違うと思いますか?
まずは強度。建物を支えるために必要な強度のこと、つまり「木の強さ」ですが、心材と辺材のどちらが強いと思いますか?「心材!」と思う人が多いのではないでしょうか?
でも、答えは「辺材」なんです。色の白い外側の部分が、強度的には優れています。
では次に、どちらの方が水や腐れ、菌などに強いと思いますか?
そう、今度は「心材」、中心部分の色の赤い部分が強いんです。
なぜ1本の木の中でこんな違いがあるのでしょう?
それは、「心材」部分は生命活動を停止しているからです。
木は何十年もの間、何十メートルもある自分の体を支えながら生き続けています。全ての細胞が活動していては、根からの水分吸収がとても追いつきません。そこで、ある程度年数の経った細胞は活動を停止し、眠りにつくのです。
そうやって世代交代をしながら、木は外側へ年輪をつけて成長していきます。つまり、外側の白い部分の、比較的新しい細胞が、活発に活動しながら木は生きていくのです。雨や風、台風などにさらされながら、何十メートルもの巨体を支えているのもこの部分。だからこそ、強いんです。
一方、眠りについた赤い部分の細胞は、生命活動をしないわけで、油断するとすぐに、シロアリやその他の害虫のエサになってしまいます。だからちゃんと自分を守るための成分を貯えて眠っているのです。そのため、伐採されてからも、この部分にはその成分が残り、水やシロアリに対してとても強いんです。
家をつくる時の材料として、素材に求められることは、「強度」と「耐久性」ですが、実は国産材はその両方を兼ね備えている優れモノ。樹種の使い分けと共に、心材と辺材も使い分けることで、木の家はさらに長持ちします。
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