メジャーの仲間入り?「間伐」
山問題が少しずつメディアで取り上げられ、国産材を使った木の家づくりも、「特別なもの」ではなくなってきました。
本当に、本当に、嬉しいことです。
さらに、今後はどんどん、そんな家づくりが当り前になっていくと思います。
そんな状況の中で、「ずいぶんポピュラーになったな~」と感じる言葉、「間伐材」。
イベントなどでも、お客さんから、
「これは間伐材使ってんの?」、「間伐材でも家ってつくれんの?」
なんて質問をよく受けるようになりました。そんな方々は、間伐の重要性についても、とてもよくご存知。
「元気な森林づくりのために必要なのが間伐」なんですが...
「間伐材」についてはまだまだ誤解があるのでは?と感じることが多々あります。
なので今回は、「間伐材」について書いてみます。
このコーナーでもお話ししてきましたが、国内に植えられた杉や桧は、主に住宅の「柱」をつくるために育てられてきました。
良い柱をとるために、山の人たちは苗を密集して植えてきました(密植と言います)。
例えば、吉野杉で有名な奈良県の吉野地方では、なんとヘクタール当たり8,000~12,000本もの苗木を植えました...と言っても想像がつかないと思いますが(笑)、つまり木と木の間隔が1mもないような状態で苗を植え付けていったのです(ちなみに、一般的な植え付け本数は、ヘクタール当たり3,000~5,000本です)。
では、なぜ「密植」したのでしょう?
それは、「木を速く成長させない」ため。
密に植えつけられた苗木は、少し伸びればすぐに葉と葉、枝と枝がお隣さんとくっついてしまいます。光を十分に浴びることができないから、木はなかなか大きくなりません。
意外かも知れませんが、建築に使うための木は、成長を抑制しながら育てる方が良いんです。
なぜでしょうか?
それは、まずは雑草と生存競争させて強い生命力を養い、次に苗木どうしで生存競争させながら成長を抑えることで、年輪幅が小さく均一化された密度の高い木(=強度の優れた木)が育つからです。
吉野杉や秋田杉と呼ばれる木は、そんな風に育てられたため、木目が通って艶があり、とっても奇麗。
さらに、狂いも少ないので、精度を要求される建具の材料としても十分に使えるわけですね。
そんな木を育てるためには、前述のように、密植した木を計画的に間引きする必要があるのですが、この作業のことを「間伐」と言います。
そうすることによって木の成長量を思い通りにコントロールし、目的に合った木を育ててきたのが林業なのです。
地域によって成長の早い遅いがあるし、また目的も違うので、植え付け本数や間伐の回数・時期も違ってくるわけです。
もちろん、間伐の目的はそれだけではありません。
ご存知の人も多いと思いますが、間伐によって林の中に光が差し込み、下草が一斉に芽をふいて、元気で保水力のある林になります。
ところで、「間伐材」とは一体どんな木なのでしょうか?
「小さい木?」、「弱い木?」、「質の悪い木?」
なんて声が聞こえてきそうですが...私が「誤解」と言いたいのは、このへんなのです。
...っと、ちょっと長くなりすぎました(笑)。
続きは次回!
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