広葉樹と針葉樹

山オタクとしては、とっても初歩的なことがらなのですが(笑)...

広葉樹と針葉樹って、どんな違いがあるか、皆さん知っていますか?
「葉のとがっているのが針葉樹、平たいのが広葉樹」そんなところでしょうか?

でも...例えば、秋に御堂筋をまっ黄色に彩る「イチョウ」は針葉樹。
あれ?イチョウの葉っぱって、どう見ても平らで広葉樹の葉っぱの形をしてますよね?そう、広葉樹と針葉樹の区別は本来、「葉っぱの形状」ではないんです。

地球上の樹木は、広葉樹か針葉樹かのいずれかに分類されます。どちらの種類が多いのかというと、圧倒的に広葉樹。針葉樹が約500種類なのに対して、広葉樹は何と20万以上もの種類があると言われています。樹木の祖先は針葉樹で、広葉樹は針葉樹が「もっとたくさんの光をあびたい」ということで、葉っぱを広げて進化したものだとされています。

さて、両者の違いなのですが、実は「裸子植物」なのか「被子植物」なのか...の違いです。
と言ったところで、ピンとこないですよね...。
種をつくって子孫を増やす植物を「種子植物」と言いますが、その種子植物は「裸子植物」と「被子植物」に分けられます。裸子植物とはつまり、種子の元になるもの(胚珠(はいしゅ)=受精して種になるもの)がむき出しになっている植物のことで、一方の被子植物とは、種子の元になるものが子房と呼ばれるもので覆われている植物のことを言います。ようは、針葉樹と広葉樹では体のつくりが違うのです。

針葉樹の多くは葉が落ちない常緑ですが、最近フローリング材としても人気の「カラマツ」のように、落葉する針葉樹もあります。
一方、広葉樹の多くは落葉しますが、熱帯などの広葉樹には落葉しないものも多くあります。

成長の仕方にも特徴があり、針葉樹は日光をたくさん浴びるために高く高く、上に伸びていきますが、広葉樹は枝葉を横に張って競争しようとします。
そのため、針葉樹は比較的まっすぐ伸び、木目が通っているので、通直な材を必要とする構造材に向いています。また細胞のつくりも単純で、軽くて柔らかなため、白木のままで美しく光沢をもっているのも特徴です。

一方の広葉樹は、左右へ太い枝を張りながら成長するため、まっすぐに育ちにくい分、木目が面白く、家具などに向いています。細胞のつくりは針葉樹よりも複雑で重たく堅いので、加工がしにくく、またねじれや狂いも大きいため、構造材には不向きです。

とはいえ、例えば桐という昔から箪笥によく使われてきた木は、広葉樹でありながら国内でとれる木材の中で一番軽く、割れや狂いも少ないことで有名。樹木、特に広葉樹はとても複雑で、例外も多く、まだまだ分からないことの多い分野なのです。

ちなみに桐は箪笥の材料に使われていることはよく知られていますが、実はとても燃えにくい素材なので、銀行の金庫などの内側には桐が張られているんですよ。

木もなかなか面白いでしょ?

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