気密嫌いは誰のせい?

先日、積水化学さん主催のセミナーに行ってきました。近畿大学理工学部の岩前准教授と住宅評論家の南雄三さんが省エネ法改正と外断熱に関して話されていて非常に参考になりました。

特に面白かったのは『実はみんな気密住宅になってる』という南さんの話。

高気密住宅の定義については、次世代省エネ基準で寒冷地がC値2以下、その他地域で5以下となっている。

で、工務店さんの中には未だ『アンチ高気密』の会社さんが多い。ペットボトルのような家で本当にいいんですか?といったコピーを掲げているんだけれども、そういう会社さんの建てた家を気密測定してみると、C値が5くらい平気で出ちゃうんだそう。

最近は外壁周りに構造用合板を張る木造も多いから、『気密性が高い』というのは分かるけど、国土技術政策総合研究所の調査では、通常の在来工法でも平均値5.5、合板張りなら2.7という数値が出ている。合板張っちゃうともう寒冷地の次世代基準のC値が出てしまう。

つまり、みんな気密住宅をやっているという意識を持たないことにはダメということ。

それでも気密がイヤ、という人は多くて、これは日本人ならではの感覚に由来しているのではと思う。昔ながらの『風通しのいい家』というやつ。それは決して『スキマが多い家』という意味ではなくて、建具を開放すれば風が通る家、という意味。

高気密だって、魔法瓶住宅だ、なんていうけれど、窓を開けてやれば古民家と同じことなわけですし。高気密=窓を開けられない家、という感覚はもうかなり遅れた考えなんですよね。

南さんも言ってましたが、これからの建築屋は温熱環境に関してもっと勉強しないと置いていかれることは間違いない。私も日々精進します・・・

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