徒然草 第五十五段

家の話をしているとよく『徒然草』の話が出てくる。例の『夏をむねとすべし』である。

私たち建築屋も何だか良く分からないで引用してたりするわけなんですけど、面白いサイトを発見しました。

徒然草 (吉田兼好著・吾妻利秋訳)

徒然草の全文と共に、フランクでとても分かりやすい現代語訳が載ってます。


さて、ちなみに例のやつはどこだ?とサイト内検索してみると、あったあった、第五十五段にありました。



家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。
(住まいの作り方は、夏のことを考えて作るのがよい。冬ならばどんなところにも住もうと思えば住めるからである。暑いときの作りが悪い家は、我慢ならない。)


夏のことを考えて作れ、というのは納得、そのとおり。
しっかし後半の『冬ならばどんなところにも住もうと思えば住める』というのはかなり乱暴・・・昔の人はそんなもんなんだろうか・・・まぁ、火さえ焚けば暖は取れるけども、少々言い過ぎでは・・・兼好ちゃん・・・


以前、ある大学の先生の話を聞く機会があって、そこで『吉田兼好の話を鵜呑みにしていいの?』的な話があった。
住宅の短命化が叫ばれる現代において、家の知識も何にもないおじさんが書いた例の五十五段は『日本家屋をむりやり美化』するための道具にされてる、という。


先生曰く、『徒然草って変な内容いっぱいあるよ』と。そんな本書いてる人のいうこと、信用できる?と。


確かに、読んでみるとかなりやばいし・・・この人、変です・・・

http://www.tsurezuregusa.com/contents/53.html


・・・読めば読むほど、徒然草を引用するのはやめよう、と心に誓う。
建築業界の方はみんな読んでおこうね。読まずに引用すると恥をかく可能性があります。


しかし、ただの読み物として読むと面白い。ちょっとエッチな内容が多いのも特徴(笑)