都市部の狭小地に平屋住宅を建てる

今回の家は、都市部でどうやったら平屋に近い生活を送れるか、ということを重視してプランニングしています。

DSC_0628 最近、団塊世代の方を中心に『平屋の家』のニーズがすごく高まっている。

若いうちはいいけれど、階段の上り下りはだんだん億劫になってくるし、子供も独立していくと2階は物置状態、平屋が人気なのも頷ける。

しかし、土地に余裕のあるならまだしも、都市部の狭小地では平屋は難しい。市街地で30坪そこそこの敷地に建蔽率60%で平屋建て、となると、目いっぱいでも18坪しか建たない。


いくら子供たちが独立して家族が少ないと言っても、孫が帰って来るときには泊まれるスペースが欲しいし、家族の歴史が長い分だけモノもたくさんある。趣味を楽しむ場所も欲しいし・・・となると、やっぱり平屋は難しい、となる。

今回の施主さんも、お子さんは既に独立した2階建ての家に一人でお住まい。腰を痛められたこともあり、階段の上り下りのない平屋建ての建て替えを希望されていたけれど、どう考えてもスペースが足りない。

 

DSC_0635 もう一つ都市部の平屋のネックとなるのが『日照』『通風』

周りに敷地いっぱいまで家が立ち並んでいるわけで、隣家の落とす影で日が当たらない、風通しも悪い家になってしまう。昼間から電灯がないと生活できない家になる。

仕方なく2階建てとなるんだけど、1階に居間を持っていっても2階は使われないスペースになる。せっかく明るいし風通しもいいんだから、どうせならこちらにリビングを持って行きたい。でも生活の拠点を2階にすると当然移動が大変になる。

 

image そこで、通常は3階建て住宅に付ける事が多い『ホームエレベーター』を、あえて2階建て住宅に付けて、2階にリビングやキッチン、水廻りなど日常生活に必要な全てをワンフロアで納め、1階に客間、趣味のスペース、大きな納戸を持っていく、という方向でプランを考えることにしました。

そうすれば、一番長くいるところを、一番明るくて風通しのいいところに持ってくる、ということができる。都市部の狭小地でありながら、平屋に近いワンフロアの生活ができるかな、と考えました。


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