土壁の古民家解体を手伝ってきました

週末をつかって、妻の実家のある香川県で古民家の解体を手伝ってきました。民家といっても1階は店舗、2階は物置として使われてた延べ12坪ほどのカワイイ建物。

といっても、解体業者を使わず人力だけでの解体なので、かなりの仕事量です。『古い家の解体をしてみたい!』という甘い気持ちだけ持って手伝ってきました。

朝7時に家を出て10時すぎに着いたときには既に瓦が撤去されて、屋根がスケルトンの状態まで進んでました。

外からは見たことあったんですが、中は初めてみるので、まずはどんな建物なのかチェックしてみました。


屋根はすでにたるきだけの状態に。小さな建物ですが小屋梁はかなり立派な丸太が入ってます。壁は土壁の築50年弱の建物です。2階は物置とのことでかなり天井が低く作ってあります。

店舗として使われてた1階。天井高さが抑えてあって、縁側のような小上がりもありいい雰囲気です。この家が西宮にあったらぜひ事務所にしたいところだ・・・

1階の天井は2階の床下地と梁が表しになっています。杉板と梁の表面には柿渋のような塗装がされているのか茶がかっています。つやもあっていい味を出してます。

2階はかなり天井高さが抑えられてます。おそらく2mくらいかな?鴨居は普通に歩くと頭打ちそう・・・
結構大きな丸太で小屋組みされています。

さぁ、いつまでも遊んでたら怒られます。早速作業開始。
日頃事務仕事がほとんどなのでいい運動になるぞ・・・と思いきや、きつすぎるぅ・・・ちょっと動いただけでヘロヘロになっている小谷。

土壁は竹で編んだ下地(小舞:こまい)に両面から土を塗りつけてできてます。竹と同じように薄い板(貫:ぬき)も柱を貫通するように入っていて、これで壁を持たせているんです。貫構造ってやつです。
見た感じ、もろそうなんで余裕だ、と思ってたら、土かなり硬い・・・しかも竹にしっかり食い付いてる上に、竹小舞と貫が柱にしっかり止まってるのでなかなか崩せない。(クリックで拡大)

そこで土壁と柱の境目だけをバールで崩し、小舞と貫をサンダーでカット。その後壁全体を倒す、という方法で崩していくことに。壁を倒すたびに『ど~ん』という轟音とともに土煙で前が見えないほど。この土を土の袋に詰めて降ろす、という作業がまた大変。一枚の壁から10袋近くでるし、しかも重い・・・

ここで面白いもの発見。崩した壁の裏側から出てきたのは、外壁の焼杉板の裏側。当時の刻印がそのまま残っていました。『前田木材株式会社』と、会社名が読めないけどもう一つ別の製材所からの材料が混ざっているようです。確かに幅が違う。長さ六尺六寸なのでほぼ2mくらいの材料です。(画像クリックで拡大)

読めないほうの板には『土佐』の字が。香川は面積も小さいし木が少ないうえ、周りを高知・徳島・愛媛という巨大産地に囲まれてますからね。50年前でも高知の材料が使われていたんですね。

2階部分の土壁除去と土の運び出しにかなり手間取り、雨で濡れると重くなってしまうので2階の床のタタミを運び出したところでタイムアウト。残りはまた次回ということに。
バールでガンガン壁を叩いていた右手がちょっと腫れてます・・・きっと明日は筋肉痛・・・つかれた・・・

壁と屋根を取っ払ってかなりすっきり。なんかいい感じの空間である。
夏場、ここでビール飲みながら花火なんて見れたらサイコーかも(笑)

タタミを外したら1階の天井も兼ねている下地材が見えてきました。おぉ、この杉板、まだ日焼けせずに赤い色が残ってる!日が当たらなければ50年経っても赤いってすごい。うちの事務所の床なんて一年で完全に色変わってるし・・・紫外線恐るべしである。(クリックで拡大)

床板も2つの会社の材料が使われているようです。『土讃木材株式会社』『猿田林業製材部』としっかり読めます。今もある会社なのかな、と検索してみましたけど出てきませんでした。潰れてしまったのだろうか?

『解体してたら御社の材料が出てきました』なんて教えてあげたら面白いと思ったのに。(クリックで拡大)

初めての解体。楽しかったけど、とっても疲れました・・・

<おまけ>

タタミを剥がしたら、下から古新聞が。どんどん捨てていっちゃう大工さんに、『ちょ、ちょっと読ませて!』と頼んで何枚か置いておきました。

昭和36年10月17日の朝日新聞。西暦でいうと1961年ってことで大体47年前だね。この新聞が新築時に敷かれたものかどうかは分からないとしても、最低47年以上は経っているということか。

お、プロ野球の記事だ。

最高殊勲選手って今のMVP?セリーグがミスターで、パリーグがノムさんだ・・・ベストナインも大御所揃いで時代を感じます。

東洋テックスって、あのフローリングメーカーだろうか?と思ってサイトを調べたら創業は昭和10年とのこと。そんな歴史のある会社なんだ・・・
ファイトのある若い人という応募資格もすごいが、年齢も15歳から。ちなみに大卒でも初任給が16000円である。物価は今の10分の1以下ぐらいか。

物件情報も発見。おっ、夙川385万?家が付いてるのかどうか内容の見方がよく分からんけど・・・

 

4コマはあのサザエさん。今みても面白い(笑)

| コメント (0)    

コメント

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)