マスタープランはこんな設計事務所です



サイトをご覧頂きありがとうございます。マスタープラン代表の小谷です。
私たちは兵庫県西宮市、桜の名所で有名な夙川公園の近くに事務所を構える建築設計事務所です。


最近、地球温暖化や環境破壊が声高に叫ばれるようになりました。そんな中、住宅に携わる私たちはどんなことに気を付ければいいのか、常に考えさせられます。
ランニングコストを下げることだけが省エネルギーなのか?自然のものだけを使って建てることがエコロジーなのか?昔ながらの伝統を守ることだけが重要なのか?

きっと正解はないのかも知れません。ただ、私たちは今できうる限りのことをしたいと考えながら家づくりに取り組んでいます。

日本人である私たちが大事にしたいもの。



日本は世界の中でも四季の移り変わりがはっきりした国です。
夏は高温多湿、冬は低温低湿という、住む人にとっては過酷な環境。
そのかわり春夏秋冬の移り変わりの美しさを持っています。


そんな日本では昔から『木』『土』を使った家づくりが行われてきました。
昔ながらの家がいかに日本の気候に合っていたのかは、現存する何百年もの古民家が証明しています。

私の父方の実家もそんな古い家でした。
築100年は経つこの家は、今でこそ鉄板で覆われていますが、幼少のころは立派な茅葺き屋根の日本家屋。

夏休みに帰省すると、家の中はひんやり。ふすまを開け放てば家の隅々まで風が抜ける開放的な家。
家の半分はタタキ土間になっていて、土の付いた野菜が置かれていたりする、土の匂いのする家。
虫は多いけれど、とても気持ちよかったのを覚えています。


ただ、冬はとても寒かった。正月にこの家に行くのはとてもイヤでした。家の中も外も温度が変わらない。いや、日差しを避ける造りだったから、家の中のほうが寒かったかも知れない。

暑い夏を乗り越えるために、冬の寒さを我慢する。それが日本家屋の住まい方。
しかし、土や木といった『すぐ近くにある自然のもの』だけで出来た究極のエコロジーハウスでした。


日本の木を使って建てる『国産の家づくり』


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「資源のない国」と言われる日本。
でも、そんな日本には世界第3位を誇る資源があります。
それは「森林」です。
あまり知られていないかもしれませんが、日本の国土の7割は、なんと森林なのです。
飛行機に乗った時、ちょっと意識して窓から下をのぞいて見て下さい。ほんとうに緑が豊かなんだと、簡単に実感できるはず。
外国から来た人の多くは、その光景に驚くそうです。rokkou2.jpg



でも...第二次大戦中の強制伐採、そして戦後の復興のためにと、木という木が伐り尽くされ、森林が破壊された時代がありました。
何もなくなった荒野に、人はまた、1本1本、杉や桧の子を植えていったのです。身近なところでは、ドライブやハイキングに人気の六甲山。実はあの景色も、植林によって蘇ったものの一つなのです。

けれど、地球上で一番長寿命の木が育つためには、長い長い年月が必要。植えてすぐには使えません。
そこで、杉や桧が育つまでのピンチヒッターとして、木材輸入が本格的に始まり、戦後の復興を背景に、その量は年々拡大していきました。

kodomo2.jpgさて、戦後60年を過ぎた今、植林された杉や桧の子はスクスクとまっすぐ育ち、伐採して使える時期を迎えています。どの木も、柱や梁、フローリングにと、十分使える木ばかりです。

でも...一向に減らない木材輸入。「木食い虫」と外国から非難をされながらも、日本は外材を使い続けています。すぐそばに、たくさんの木があるにも関わらず...。

使うためにと植えられた杉や桧は、適度に伐採してやらなければやせ細り、山は荒廃します。放っておいてよい原生林とは違うのです。
伐ってはいけない外国の山の木を使い、伐らなければいけない国内の山の木を放置する...
本当にもったいないことだと思いませんか?

sumai2.jpgだから、私たちは杉や桧を使った家造りを提案しています。住む人のため、そして未来の森林のために...。

でも、「杉」や「桧」と言っても、身近に触れる機会も少なく、情報もあまりありません。「杉=花粉症の原因?」。これでは、あまりにも杉がかわいそうです。

もっと杉や桧のことを知ってほしい、同じ土地で共に生きる、すぐそこにある杉や桧のことをもっと身近に感じてほしい。
そんな想いで、国産材に関する情報を発信しています。



古民家よりもっと古い 『竪穴式住居』 のような家


古くからの日本の家はいかに夏を過ごしやすくするか、を考えた開放された住居でした。
冬は火にさえ当たれば暖は取れるけれど、夏の過酷な暑さから身を守ることは、冷房のない時代にはとても難しいことだったからです。だから冬の寒さは我慢して暮らしてきました。


しかし、そのもっともっと前、人間が地面に接して暮らしていたころには、もっと快適な温度で暮らしていたことが最近の研究で分かってきました。

日本の原住民族であるアイヌの住居『チセ』の仕組みを研究するうちに、粗末な笹でできた家が地中からの熱を受ける快適な住まいであったことが解明されたのです。

太古の人々がなぜ大地から離れ、高床式の家に住むようになったのか。
害虫や害獣、洪水から身を守るため?

一説には『身分を示すため』に床を上げたのではないか、とも言われています。超高層マンションの最上階から売れていく現状を見ると頷ける話です。

とにもかくにも日本の家は地面と切り離されることとなって進化してきました。
シロアリや湿気という天敵が多い日本では当然の進化といえます。

ところが、私たちは今新しい脅威と直面しています。環境破壊です。
化石燃料をどんどん消費してきたことで、地球規模の異常気象や温暖化が起こっています。

これからの住まいは少しでも環境負荷の少ない住宅にしないといけない。

そのための手段として、私たちは天然エネルギーである『地中熱(ちちゅうねつ)』を活かした家づくりに取り組むことにしました。地熱住宅という家づくりです。


無尽蔵の天然エネルギーを取り込むエコハウス


地熱住宅はアイヌの人々が遺してくれた知恵を活かしたエコハウスです。
井戸の水が夏冷たいのも、クマなどの動物が冬地中で冬眠するのも、洞窟の内部の温度が一定なのも、全て地中に蓄えられている熱のおかげです。

その熱を取り込み、夏の冷房、冬の暖房に活かすことで、快適な住空間を確保するのが地熱住宅の考え方です。

家全体を断熱しながらも、壁の内部に空気を行き渡らせることで、昔の日本家屋が持っていた通気性を持たせ、住宅の超寿命化にも一役かっています。


第二次大戦後、高度成長期に日本の家づくりはどんどん薄っぺらく、いい加減なものとなりました。何百年ももつ家だったはずが、たった2~30年で早死にしてしまう家に進化、いや退化してしまいました。

環境問題が叫ばれる今、これからの住宅に必要な『何か』を太古の人たちが教えてくれたのではないか?
そのように思えるのです。

私たちは設計事務所としてこの地熱住宅の設計に携わる傍ら、全国の地熱住宅に取り組む工務店の会『エコハウス研究会』の事務局を務め、日本全国でエコハウスの啓蒙活動を行っています。


私たちはとても小さな設計事務所です。


一時期、建築家に頼む家づくりがブームになりました。奇抜なデザイン、狭小地をうまく使うアイデアに際立った建物を紹介するテレビがたくさん放映されていました。おかげさまで、建築事務所に設計を依頼する、ということのハードルは下がったように思います。同時に『設計事務所=奇抜なデザイン』というイメージも定着したようですが・・・



これから家づくりを考える方にとって、選択肢はたくさんあります。ハウスメーカーさんにお願いするのか、工務店さんに直接頼むのか、それとも私たちのような設計事務所を使うのか。

どれがいい、ということは簡単にはいえません。それぞれメリットとデメリットがあります。設計と施工が同じ方がいい場合もあるし、別な方がいいときもある。


特に設計事務所に頼む場合は『設計料』が必要です。請負額によっても違いますが、当事務所でも5%~10%はどうしても必要になります。
現地調査をしたり、プランニングをしたり、役所への届出や図面を描いたりと、地味ながらやることはいっぱい出てきます。が、家づくりのコストの中ではすぐに邪魔者扱いされてしまいます。



もし少しでもご興味を持って頂けたなら、まずは当社の事務所に足を運んでみて下さい。

狭くて散らかってますが、床と天井には高知県産の杉材、壁には珪藻土を塗り仕上げています。なるべくコストを掛けないように私たちのコンセプトを知って頂ける場としています。

本当は自由にお越し頂きたいのですが、留守にしていることが多いですので、見学ご希望の方は下のフォームから訪問希望日だけお知らせ下さい。なるべくお時間のご希望に合わせたいと思います。

電車でお越しの方は阪急夙川駅より歩いて約8分、お車の場合は駐車場をあけますので事前にお知らせ下さい。

何かのご縁で皆さまとお会いできれば光栄です。よろしくお願い致します。