勾配天井のメリット

南側リビング見返し。この家はとても明快なゾーニングとなっていて、1階南側半分はリビングダイニングとキッチン、北側の東半分は寝室となる和室とウォークインクローゼット、西側半分は水周りと玄関が全て納まっている。平面的にややこしくするのは無駄だと思っていて、なるべく単純に、シンプルに、となってしまう。その方が構造的にも熱的にも安定するメリットもある。

平面的だけでなく、立体的にも単純なつくりなのがこの家の特徴で、前述したリビング上部は全て下屋の勾配天井、北側半分のみフリースペースとなる2階がある。1.5階建てというか、ほぼ平屋に近い家。田舎臭くならない程度に、家の中心には大黒柱と、丸太梁をさりげなく入れている。

天井高さに関して、短い時間しか居ないところは低く、居る時間の長いところは高く、というメリハリを重視していて、特にリビングは気持ちのいい空間になっている。建物の高さも通常の家より1m近く低くしているけれど、くつろぐ空間は全て勾配天井にしているので普通の家より高く、広く感じられるようになっている。


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高いところと低いところ

玄関からリビングに続く廊下。天井高さが2.2mくらいしかないので低く狭い。が、勾配天井で開放的なリビングをより感じてもらうための空間でもあったりする。不思議とせっかく天井が高くても、全ての部屋が高いとあまり感じないもので、低いところがあるからこそ高いことがありがたいと感じる(笑)

お客さんが来られるとこの低い廊下の洗礼をうけてリビングの開放感を『すごい』と言ってくれる、と施主さんが言われていたので内心ほっとしている(笑)

廊下の奥がリビング、右手にはトイレと洗面、お風呂がある。奥の左手にはリビング周りのものを入れる収納も取ってある。

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家の中を回遊できるように。

玄関土間から居室への入り口。右手は洗面、トイレのある廊下を越えリビングに繋がる通路。左手は寝室に繋がるウォークインクローゼット。『玄関にクローゼット?』と思われるかも知れない。が、帰って来てまず着替えたい、という施主の要望を叶えるためのもの。

この家だけでなく、基本的に行き止まりのない、なるべく回遊できるようなプランニングをお勧めしている。行き止まりがない家は圧迫感がなくて広く感じるし、導線に滞りがなくなる。これは見学会をしている時に感じることで、お客さんで混み合っても流れがスムーズになるから不思議だ。

 
右手上部に見えるのはトイレの壁に設けた欄間(らんま)。プラン上トイレに窓を設けることができなかったので、玄関の吹抜けから少しでも自然光が入るようにガラスをはめ込んでいる。 


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部屋越しに南の日射を入れる

玄関上部の吹き抜けを見上げたところ。右側の3つ並んだ窓は玄関ドア上部の内倒し窓。開くとこんな感じになる。北側の玄関のイメージである『暗い』とか『寒い』というのがとてもイヤだったので、少しでも気持ちのいい空間になるよういくつかの仕掛けをした。

まず照明は和紙のペンダントタイプの白熱灯照明として、開放感とダイナミックさ、そして暖かさを感じてもらえるようにしてみた。お客さんを招き入れる玄関のイメージ。

それから、吹き抜けの南側には引き分けできる腰高の障子を入れた。これには2階の居室に入る南側の日がそのまま玄関にも入るようにという意味と、玄関上の内倒し窓→玄関上部→2階、という風の流れも同時に取れるように、という狙いも込めた。

屋根勾配は真冬の南中時の日射角(約30度)とほぼ同じなので、冬の昼間は北側の玄関に直射日光が少しながら入る計算になり、夏風通しがよく、冬暖かく明るい玄関となった。


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家と土間

この家はほぼ平屋のような構成になっていて、玄関のある北側は2階建てとしてはかなり低い構成で、2階の一番低い部分は1400程度しかない。北側斜線制限によるものなのだが、この北側の1間(1.8m)部分を東西に長い玄関として、上部を吹き抜けとしてくりぬいた。

ここを全て土間として、6センチ厚の杉材を式台として長手方向に配置、昔の日本家屋にあるような間口の大きな玄関としてみた。かなり贅沢に思えるが、面積は2坪(畳4帖)なので普通の玄関と変わらない。でも天井は4mぐらいあるからかなり開放的な空間になった。

玄関ドア上部には採光と換気用の窓を付けたのだが、木の格子を付けたかったので外側に開くものでは困る。そこで内側に倒れる内倒し、という窓を付けている。この窓は長いフックの付いた棒を引っ掛けて開ける単純な構造だが、おかげで高い位置にあっても開け閉めができる。

北側玄関の割りに明るい玄関になのには秘密があるが、それはまた次回に。


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木製門扉

プランニングをしていて、間取りなどの部分は考えていて非常に楽しいのだが、外構周りを考えるのはいつも頭を悩ませる。地面は平らではないし、正確な寸法も出しにくい。現場監督も気を使う部分。

何より一番気を使うのが「経年劣化」、つまり雨や紫外線でボロボロになってしまう恐れがないか、というところで、これは経験が物をいうところだなぁ、とつくづく思う。駆け出しの頃はかなり侮っていて、あとでしっぺ返しを喰らったことが何回かあった。

この家では専用通路の先に木製の門扉とフェンスを設けている。使っているの米杉なのだが、下地にはアルミの角材を使ってあり、木が地面に直接触れることの無い様にしている。シロアリの問題もあるからだ。扉の部分は既製品のメッシュ門扉に米杉を張り付けてある。フェンス部分は風通し兼ちょっと遊びを入れてスリットを取った。

米杉は耐久性はいいし、独特の匂いと色むらが好きなのだが、すぐに色落ちしてグレーがかってくる。塗装をするのは当然のこと、絶対に色落ちするものとして、外壁その他との色を考える必要がある。


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