どこにしわ寄せを持っていくか。

敷地が50坪も60坪もある郊外ならまだしも、都市部の住宅では敷地が30坪前後、そこに同じく述床30坪、という家が最も多い。

この30坪総2階という限られたスペースの中で、ごく一般に求められる部屋、LDKとか和室を普通に取れば、自ずとどこかにしわ寄せが来る。逆に、一戸建てなんだから玄関はこれぐらい無いと、という既成概念がプランニングの幅を狭めることにもなる。それでも玄関ホールは大きくしたい、という人が多くて、そのしわ寄せを受けるのは大抵リビング。

ここでは施主さんの理解の下、極限まで狭い玄関ホールとし、ローカも取らないことでリビングをできるだけ広く取れる工夫をした。玄関は土間とホールと壁面収納含めて1坪(タタミ2畳分)。

この空間を少しでも大きく感じてもらうために、天井高と建具高を揃えて、姿見のミラーを付けたりという工夫をした。天井を高くすると余計圧迫感が出るから、2.2mと低めにして、奥のリビングとの高低差を大きく感じてもらえるようにしてみた。

玄関は大きい方がいいのは当たり前。でも代わりにリビングを狭くして、家族が集まれない、というのはどうか?と思うのだが。

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